【飲食店経営の怖い話】自宅のCDをお店のBGMにすると大変なことになるかも!?

【勝手に流しちゃダメ!飲食店BGMの罠】

それは、渋谷のとあるお店でカレーバイキングを食べていたときのこと。

「寒いときはカレーは最高にうまいな!」
「しかしここのお店の雰囲気って独特だなあ。漫画とか、進撃の巨人とかいっぱい飾ってあるし」
「こういう独特な雰囲気ってどんな風に出しているんだろう?」

味も当然重要ですが、店舗の雰囲気でお客さんの反応も変わってくるもの。BGMってとても大事ですよね。

「よーし早速家に帰って、お店でで流すCDを探してみよう!」

ところがどっこい。
これをやると法律違反になる可能性大なんです!

勝手にBGMを流してはいけない怖い法律の話


自宅にあるCDを持ってきて、お店で流すのは法律的にアウト

著作権法では音楽などの著作物に、「上演・演奏権」を認めています。これは「他人の著作物を演奏などするとき、許諾が必要」ということ。

この法律のキーポイントは著作者を全力で守ろうとしているところで、許可なくして著作物を扱うことにとっても厳しい法律なのです。

したがって、店内でBGMを流すということは営利目的と認定されてしまい、著作権使用料を支払う必要が出てきてしまいます。自分で買ったCDであっても、公の場で流す権利は著作者にあるということなんです。

これを知らずにBGMを流し、賠償金を請求されてしまうなんてニュースを聞いたことはありませんか?

ジャズ喫茶が知らずに音楽を流してしまいお店を畳まざるを得ないケース、CDを流しながらレッスンをして訴えられるダンス教室など、さまざまなケースが存在するのです。

なお、ラジオや音楽配信サービスについては著作権料の支払いは免除されています。なのでこれから紹介する音源は安心して使えます。ご安心を!

店内BGMにはずせない4つの音楽配信サービスまとめ

そこで店内の雰囲気を調べていると、どうやら店内BGMの配信サービスが面白いらしいです。

店内BGMの配信サービスでは選曲をシーンごとに変えることが出来ます。たとえばカフェにあった音楽やバーにおすすめ、ラーメン屋にぴったりの音楽など自由にセッティングできる機能もアリなんだとか。

これはすごい。といことでそんな配信サービスを調べてみました!


出典:https://monstar.ch/
【形態】アプリ
【会社】モンスター・ラボ
【月額】1880円
【曲数】規定なし
【無料期間】14日トライアル期間アリ
気分によって音楽を選べるのがMonstar.ch(モンスターチャンネル)の魅力です。きちんとアルバムごとに出てきてくれるので、聞いたあとも調べやすい。

このアプリの特長は、音楽をジャンル×今の気分で選べること。ジャンルはヒップホップやポップスの中から1つ。

そして気分も「癒されたい」「まったりしたい」などの項目から1つ。この2つを組み合わせて、今聞きたい音楽を選んでくれるのです。


出典:http://music.usen.com/
音楽番組以外の有線放送で流れているオリジナル番組も聴くことができます。
【形態】セットトップボックス
【会社】USEN
【月額】6,300円
【曲数】550ch以上
【無料期間】なし
特徴は、「音楽以外」も聞き放題という点です。これはすごい。なんと、ECC英会話のコンテンツやアニメ番組、名作小説の朗読まで楽しめるとか。

まさにラジオと音楽配信サービスの中間を行くようなサービスです。

音楽を聴くときは曲は選べないので、流し続けるだけの店舗型音楽にうってつけです。

本来のUSENは文字通り有線放送の事業。なので、工事をしたりスピーカーにヒモをくっつけたりと大変だったんですね。ところがインターネットが普及した結果、こんなにお得なサービスもはじまったのです。


出典:http://do-music.net/
【形態】アプリ
【会社】エヌ・ティ・ティ・メディアサプライ
【月額】1980円
【曲数】550ch
【無料期間】14日トライアル期間アリ

店舗別に選べるシーン別選択機能が魅力。
「医療機関」「オフィス」「スポーツ・アミューズメント」など、7つのシーンから選ぶことができます。
これなら店舗BGMで使うときも使いやすいですね!

もちろん音楽ジャンルも充実しています。
ロック/ポップス(洋楽)を開いてみると、ロカビリーから2000年代、アカペラとジャンル選択の幅が広い!

少し残念なのは、アーティストの名前が出なかったりジャケットが見れなかったりすること。

曲名しか見ることができないので、「この曲いい!ほしい!」と思ったら自分で検索して見つけなければなりません。

おわりに

ということで今回は、知っておきたい店内BGMのお話をさせていただきました。

自分で飲食店を開業するならBGMにもしっかりこだわった楽しいお店をつくりたいですね。とは言っても、くれぐれも著作権の侵害だけはしないでくださいね!

※当記事は、2014年1月10日に公開された「【飲食店経営の怖い話】自宅のCDをBGMにしていたら訴えられるかも!?」のタイトル・内容を一部編集したものです。