新宿・歌舞伎町の『Abbot’s Choice(アボット チョイス)新宿店』は、生ビール11種にボトルビール40種、ウイスキーに至っては200種を揃え、通常時は朝8時までの営業と酒好きにとっては聖地とも言えるビアパブ。
カウンターには7本のタップが設置され、「ギネス」や「ヒューガルデン」「ハートランド」などの定番に、季節ごとのゲスト銘柄を加えて生ビールを提供。
さらに「タップ・マルシェ」の4タップが加わることで、さまざまな嗜好に応えるラインナップを実現しています。
元から本格的ビアパブだった『Abbot’s Choice』が「タップ・マルシェ」を導入した理由とお客様からの反応を、曽根圭介店長に伺いました。
タップ・マルシェの注文はこちら(既にお取り扱いいただいている飲食店さま)
――もともと生ビールが7タップあって、ボトルビールもウイスキーも充実の品揃えでした。さらに「タップ・マルシェ」を導入されたのはなぜですか?
お客さまのご要望に応えたいというのが一番の理由です。もともとあった7タップのうち6つは定番ですから、飽きないといえば嘘になります。「タップ・マルシェ」の4タップを加えることで、さまざまな銘柄を気軽に提供できるようになりました。
導入の決め手は営業さんに勧められて、というのが正直なところで、苦労したのはディスペンサーの置き場所を確保することでした。結局は一般的なビールサーバーに比べたら圧倒的に小さいことで場所を確保できたのですが、小さめのワインセラーを動かすくらいのことはしました。もちろん、その価値はありましたよ(笑)。
――お客さまの反応はいかがでしょうか?
銘柄に関心を払わず、「とりあえず生!」だったお客さまがクラフトビールに興味を持ってくれるようになりました。あれもこれも飲みたくなるからか、客単価も明らかに上がりました。
でも、誰よりも一番喜んでいるのは常連さんです。うちの定番ビールを飲み尽くした人たちが、新しい銘柄が入るのを楽しみにしてくれているんです。
――入れ替えの頻度はどれくらいですか?
だいたい1ヶ月に1銘柄ずつ入れ替えて、年間で15銘柄くらいを提供しています。夏場はセゾン系を増やしたり、冬場は味わいが重めの銘柄を注文したり。以前は「よなよなエール」を定番化していたこともありますが、最近は積極的に入れ替えるようにしています。
そんなわけで今は置いていませんが、「スプリングバレー 豊潤<496>」は圧倒的な人気でした。また定番化を考えるかもしれません。
――お客さまにはどうやって勧めるんですか?
まずはカウンターから目立つ位置にある黒板で、その日の銘柄を案内します。また、メニューを開くと最初の見開きでビールが目に入ります。
銘柄を決めかねる方にお勧めを尋ねられることも多いので、そのときは口頭で説明します。店としてマニュアル的なものはありませんが、お客様の好みを伺った上で、料理とのペアリングや、何杯目の注文かを考えて提案するようにしています。
自分が試されるように感じることもありますが、「タップ・マルシェ」で増えた選択肢が役立っています。
――他の飲食店に向け、プロの立場で「タップ・マルシェ」をすすめるとしたら、どんな点でしょうか?
ディスペンサーがコンパクトなので、場所をとらずに銘柄が増える。これに尽きます。
ウチは4タップですが、在庫の管理も楽でロスが少ないので、気軽にいろんな銘柄を試せるのも大きいですね。
ビールを飲み慣れない方から常連さんまで誰もが喜んでくれるので、小さくても存在感は抜群です。
『Abbot’s Choice(アボット チョイス)新宿店』
東京都新宿区歌舞伎町1−2−1−B1F
電話:03-5155-8238
営業時間:17〜翌6時(無休)
https://www.facebook.com/abbots.shinjyuku/
◆取材時(2021年6月)の取扱銘柄
・ブルックリン ディフェンダー IPA
・TOKYO BLUES
・みちのくレッドエール
・東京ホワイト
各400ml 1,000円