包丁を使い分けてお料理の腕前アップ!包丁の種類と用途まとめ

飲食店で働いている皆様、特に調理を担当されている方々は一般の方と比べると、
圧倒的に「包丁」を使う頻度が高いのではないでしょうか?

飲食店の調理担当の方にとって非常に重要な「包丁」ですが、種類は様々で、それぞれの用途も結構異なります。

今回は、そんな「包丁」について、比較的一般的なものの種類とそれぞれの使い道について、簡単にご紹介していきたいと思います!

ちゃんと使い分けできてる?一般的な包丁の種類とその用途のまとめ

①これぞザ・包丁!三得包丁


まずご紹介するのは、包丁の中の包丁「三徳包丁」です。
おそらくほとんどの一般家庭にある、いわゆる「普通の包丁」です。

刃渡りは約17~18cmほどで、サイズも形も非常に使いやすいため、技術を問わず誰でも使うことが出来る包丁です。

三徳という名前は、肉・魚・野菜の3つに用いることが出来る点に由来しているそうで、多くの食材に対応できることから、別名、万能包丁や文化包丁とも呼ばれています。

②包丁一般的ランキング第2位!牛刀


続いてご紹介するのは、「牛刀」という包丁の種類です。その名前からして、とてつもなくイカツそうなイメージをするかも知れませんが、見た目はほとんど先ほどの三徳包丁と大きな違いはありません。

ただ、その名の通り、元々は塊の肉を小さく切り分けるために設計された包丁であるため、刃渡りは家庭用で18~22cm程度。本職用になると20~30cmと三徳包丁よりも長く、幅も狭くなっていて、筋などの切りにくい物が切りやすい包丁となっています。

飲食店の方にとっては「とりあえずの1本」ではないでしょうか?

③野菜のために生まれた包丁、薄刃包丁

3つ目にご紹介するのは「薄刃包丁」です。

こちらの包丁は、名の通り刃が薄く、主に野菜を切るために用いられます。

刃の位置を変えることによって、かつら剥きや根のくりぬき、刻みなどを全て一本で全て行うことが出来ますが、刃が薄いということはそれだけ耐久性にも乏しいの、カボチャなどの硬い野菜の加工にはあまり向かないですね。

先に紹介した「三徳包丁」や「牛刀」とは少し形が異なり、やや四角に近い形をしています。

④三枚おろしはこいつに任せろ!出刃包丁


続いてご紹介するのは「出刃包丁」です。
包丁の種類としては非常に有名なので、使ったことがなくても名前を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか?

主に魚を調理する際に用いられ、三枚おろしや切り身にする時に良く使われます。一見、三徳包丁や牛刀と大きな違いは無さそうに見えますが、刃が非常に厚く重いこともあり、切れ味は圧倒的に鋭どくなっています。

いわゆる「和包丁」と呼ばれるジャンルで、刃が片刃になっています。
⑤皮むきには持って来い!ぺティナイフ


次にご紹介するのは、小さいけれど非常に万能で!どんなシーンでも活躍する包丁界の優等生「ペティナイフ」です。

こちらの包丁は、幅が非常に細く先が鋭く尖っており、刃渡りが9cmから最大で15cmと、他の包丁に比べてもかなり小さな包丁です。

そのコンパクトさから非常に小回りが利くため、果物や野菜の皮を剥く時に非常に重宝出来ます。形は三徳包丁に似ているため、普通に野菜を切るときや、料理に細工を加えて見た目を綺麗に見せる時などにも活躍します。

小さくて収納場所にも困らないので、そこまで本格的な料理を提供されない業態の飲食店などはこれ一本でも十分なお店もあるのではないでしょうか。
⑥包丁界のジャイアン!中華包丁


最後にご紹介するのは、おそらく一般的な料理に用いられるものの中で一番大きい包丁である「中華包丁」です。こちらの包丁の特徴は、なんと言ってもその大きさ。まさに包丁界のジャイアントいっても過言ではありません!(笑)

かなりの重さがあるため、通常の「切る」という作業に加え、刃の腹の部分を使ってニンニクなどを「潰す」という作業をすることも出来ます。

骨付き肉用に用いるものと、野菜用に用いるもので、刃の分厚さは多少変わるそうですが、本格的な中華料理店では、全ての調理をこの中華包丁1本で行うようです!

まとめ

さて、お気に入りの包丁や使ってみたい包丁はありましたでしょうか?包丁も人間と同じで、それぞれ得意分野や苦手分野があります。

当然、用途別にこだわらなくても料理を作ることは可能ですが、やっぱり完成した料理のクオリティには少なからず差が生まれると思います。

そんなちょっとした差が、より大きなお客様の満足度に繋がっていくかもしれないので、是非、機会があったらお店の用途に合った包丁を揃えてみてはいかがでしょうか?