例年、この時期になるとどうしても話題になってしまう「ノロウイルス」。特に今年は宮城県産の牡蠣に「ノロウイルス」が検出され、宮城県内での牡蠣は全て出荷が停止されてしまいました。
今年も猛威を振るう「ノロウイルス」ですが、万が一にでもお店で感染させてしまうとお客さまにご迷惑をかけてしまうのはもちろん、お店の営業停止も余儀なくされてしまいます。
そこで今回は「ノロウイルス」の感染リスクを少しでも減らすためにしておきたい4つのことをご紹介したいと思います!
Table of Contents
①飲食店に必ずある”アレ”で消毒ができる!
ノロウイルスは通常のアルコール消毒が効きません。そんなノロウイルスですが、ほぼどの飲食店にでもあるであろうキッチン用品でノロウイルスに対抗できる消毒スプレーが出来てしまうんです。
それは”ハイター(塩素系漂白剤)”です!
厚生労働省の調査結果によると、ハイターに含まれる「次亜塩素酸水」という成分に、ノロウイルスや一般的な食中毒の原因でもある黄色ブドウ球菌への殺菌効果が見られたそうです。
作り方もカンタンで、500mlのペットボトルに10cc(ペットボトルのキャップ2杯分程度)のハイターを混ぜれば完成!ほぼ経費無しで消毒液が作れてしまうのはとても助かりますね。
しかしハイターは濃度がこすぎると金属を錆びつかせてしまう性質があります。ハイターで消毒液を作る際にはくれぐれも濃度が濃くならないように気をつけてください。
②ノロウイルスに対応した消毒スプレーもある
とは言うものの、手が荒れやすい人にとってハイターを使った消毒液なんて怖くて使えないですよね。
そんな方には市販の「次亜塩素酸水」が含まれた消毒スプレーがオススメ!
私が以前働いていた時期には、従業員が出勤した時に消毒をするのはもちろん、お客さまにも手の消毒を行うようにお願いしていました。そのせいもあってか、食中毒やノロウイルスになってしまったということは一度もありませんでした。
③カキを扱った包丁やまな板は熱湯消毒を
また、ノロウイルスは90℃以上の熱に1分以上当てると活性化しなくなると言われています。そのため牡蠣の調理で包丁やまな板に触れることがあれば、しっかり熱湯消毒を忘れないように心がけましょう。
この消毒を忘れてしまうと、調理器具を通して他の様々な料理に菌が移ってしまいます。
④ノロにかかってしまったスタッフは出勤させない
実は飲食店にとってノロウイルスの感染経路で一番やっかいなのが接触感染や飛沫感染です。ノロウイルスが出てしまうような食材を扱ってないにも関わらず、お店でノロウイルスが発生してしまう時。そんな時はたいていスタッフの中にウイルス保菌者がいたときです。
ノロウイルスは感染してから一週間程度は体内に潜伏すると言われています。自分がノロウイルスの菌を持っていることに気づかず、調理などをしてしまいお客さまに感染させてしまうのです。
もちろんノロウイルスに感染し、発症した場合なら出勤を控えさせる事が出来ます。しかしなかには感染しても発症しない方もいらっしゃいます。そんな時はまさか自分がノロウイルスに感染しているなんて思いもよりません。
なので、アルコール消毒などをこまめに行い、少しでもノロウイルスの感染リスクを減らす必要があります。
おわりに
今回は飲食店でも出来る、ノロウイルスの対策方法を4つご紹介しました。ノロウイルスの感染をお店で起こしてしまうと、営業停止どころか信用までも失ってしまいかねません。
そして今回ご紹介した方法でも100%防げるかと言われたらそうではありません。だからこそ、この時期は余計に食中毒などが起きないように気をつけましょう!