それは厳島神社でのこと。そこでおいしい飲食店を探しながらさまよっていたのですが、さまよい途中に気になったことがあります。
「なんで観光地のオバチャンって外国人とコミュニケーションをとれるのか?」ということです。
恐ろしき、ザ・英会話。 たとえ大学受験で英語をみっちりやったとしても、突然の英会話ではビビッてしまうこともあるでしょう。しかし!そこをニコニコ笑顔とオバチャンパワーでやってのけてしまう観光地マダムたち。 このスキル、ぜひ飲食店サポートにも分けて頂戴!
というわけで、あなご飯やもみじ饅頭をたべるふりして観察しておりました。
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観察していて気づいたこと
観察していてわかったのは、ずばり「メニューの完成度が高い」ということ。 外国人慣れした飲食店にとって、メニューとは「外国人でもわかる料理説明ツール」だったのです。
しかし、完成度が高いといっても難しいことではなく。結論から言えば、「写真でわかりやすく見せている」ただこれだけ。 たったひとつの事実で、オバチャンたちはスムーズにコミュニケーションできています。
では、飲食店において、全てのメニューに写真を載せるとどういいのか。その理由をご紹介しましょう!
全てのメニューに写真を載せるべき理由
案内の間違いを減らす。
案内の時間を短縮する。この2つの点において、写真を網羅したメニューは有効です。
オーダーミスやトラブルを防ぐ。 1グループのオーダーに10分かかる、なんてタイムロスを無くす。具体的にはこんないいことがあります。 メリットを3つにまとめてみたので、順に御覧ください。
具体的なメリットとは…?
・選ばせるのが簡単
当然ですが、言葉で説明するより簡単です。間違いもありません。 案内を省略できるので、特別な対応が必要無くなります。
・whatの質問を使わなくて済む
whatやhowなどの質問を使わなくて済むのも魅力です。 例を出すと、What do you like?(何が好き?)等。なぜなら、自分の知らない単語がどんどん出てくる可能性が高いからです。
例えば、飲食店にきた外国人のお客様に対して「何が食べたい?」と聞いたとします。するとお好み焼きを食べたい外国人の方が、英語で「小麦粉をどろどろに溶かして、海産物や肉と一緒に鉄板で焼いたもの」と答える。
果たして、これを英語でしゃべってもらって理解できるかというと、、、相当得意な方でない限り、難しいですよね。 whatは返ってくる内容を予想できないので、結果的に幅広い英語の知識を求められてしまうのです。
そんなことで混乱しても良いことなんてないので、写真付きのメニューを使って見せてあげましょう。 そうすれば、英単語の語彙力で悩む必要はありません。
・相手も写真で理解している(単語を知らない)ことがある
観察していると、多くの外国人は事前に食べたいものを調査済み、という事実が判明。
ガイドブックで調べている方もいらっしゃいますが、最近ではスマートフォンやタブレットを使って調べている方も多数います。
iPhoneなどのデバイスを使って見せてくれることが多いので、びっくりしないようにしましょう!
(若者に多し)
こういう方は、単語ではなくイメージで理解されていることもあります。 「お好み焼きとたこ焼きの写真を見せられたらどちらがお好み焼きかはわかる。 でも、お好み焼きという単語は知らない」ということもありえるのです。
だからこそ、iPhoneとメニューを照らしあわせることのできる環境を作ってあげましょう。 「求めていたものはコレだ!」をスムーズに提供してあげるために!
おすすめメニューは大きな写真で「壁に貼る」
「浅草なら天ぷら」「広島ならカキ」「大阪ならたこ焼き」など、明確なおすすめメニューがあるのであれば、それを大きな写真でプリントしてカベに貼るのも良いと思います。不慣れな観光客の方からしてもわかりやすいですし、写真のおすすめを目当てにしていれば、ものの数秒でオーダーが決まります。
居酒屋を思い出していただければ分かりやすいかもしれませんが、おすすめメニューってカベに貼ってあったりしますよね。 しかも、オーダーが決まってなくてもとりあえずアレ!みたいな感じで注文する人いますよね!デザインとの相談になりますが、いいと思います。
おわりに
今回は観光地のおばあちゃんに学ぶメニュー作りについてご紹介させていただきました。田舎のお店だとあなどることなかれ。そこにはどの飲食店でも応用できそうな事がたくさんあります。
これからは外国人のお客さまも無視できなくなってくると思います。そんな時、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか!