飲食店を新たに開業させるには様々なことを考えなければなりません。事業計画、物件、内装などなど。その中でも特に大事なのがお店のコンセプト作り。
お店のコンセプトがしっかりしていないと、事業計画書の作成や物件決めにまで影響が出てしまうことも。
そこで今回はお店のコンセプトをしっかりと作成するべき理由と、コンセプトの作り方をご紹介したいと思います!
目次
飲食店のお店作りに大切なコンセプトとは?
飲食店を開業させてるにはまず初めにお店のコンセプトを考える必要があります。ここで言うコンセプトとは「お客さまがあなたのお店に行く理由」のことです。
よくテレビや雑誌の取材でお店の方がコンセプトを聞かれた際に「うちのお店は〇〇にこだわり、□□なひとたちが△△を求めに来るお店です。」と答えるインタビューを聞いたことがあるのではないでしょうか?それがお店のコンセプトです。
コンセプトを考える上で大切なのは「〇〇が食べることが出来るお店だよ」というような漠然としたコンセプトではなく、どんな人達がどんな理由でお店に来るのかを考えることです。
このコンセプトがはっきりしていれば、事業計画やお店の内装、食器選びなど今後必要なことををコンセプトに沿って決めることが出来ます。なので前もってコンセプトを決めることでお店の方向性に対してブレずに行動することが出来ます。
飲食店を開業させる時にコンセプトを考えたほうがいい理由は?
そしてコンセプトを事前に決める一番の理由はお店の方向転換が正しく出来ることです。
実際にお店を開業させても、コンセプトを決めた時に考えた客層の方が来てくれなかったり、メニューがあまりウケなかったという経験はあるのではないでしょうか。
事前にお店のコンセプトをしっかり決めていると、”開店させる前のお店コンセプト”と”開店させてからのお店”のどこがズレてるのかがはっきり分かります。そうすればお店のどこを修正するべきかを具体的に把握することが出来ます。
イタリアンの鬼才として知られる小林幸司さんが銀座にオープンさせた「リストランテ エッフェ」でも今年にお店のコンセプトを変え、方向転換をしています。オープンしてからはおまかせコースが主体のイタリアンでしたが、今夏よりアンティパスト・バーを新機軸として打ち出しました。
お店のコンセプトを前もって決めることで、お店が開いてからの”ズレ”を把握して正しい方向転換をすることが出来ます。お店のコンセプトを決めずに方向転換をしてしまうと迷走してしまうこともあります。なので自分のお店を開業させる前にはかならずコンセプトをはっきりとさせましょう!
お店のコンセプトを実際に考えてみよう!
それでは実際にお店のコンセプトを作る時に考えておきたいことをご紹介します。
どうしてお店をオープンさせるの?
まずはどうしてそのお店をオープンさせたいのか、どんなお店にしたいのか、改めてもう一度考えてみましょう。
どんなお客さまに来てほしい?
次はどのようなお客さまに来てほしいか、来てくれそうかを考えましょう。それも「30代男性」のようなお客さま像ではなく、「どんな仕事で、何歳で、どんな時にお店を利用したくなるのか」まで考えられるとしっかりとしたコンセプトを作る事ができます。
どんなメニューを?
どのようなメニューを、どれくらいの品数を用意するのか具体的に考えましょう。たとえばイタリア料理はイタリア料理でも、どこの州かで提供する料理やお客さまのターゲットが変わってくるはずです。そのままメニューが作れてしまうくらいまで考えられると、どんなお店にしたら良いか具体的に思い浮かべられるようになると思います。
いくらで?
メニューが決まったらおおよその原価率がわかり、客単価もおおよそのものを出す事ができると思います。ただ客単価を出すだけでなく、その単価が想定しているお客さまに適した単価かどうかをもう一度考えてみて下さい。
お店のセールスポイントは?
そしていちばん大事なのがあなたのお店でしか味わえない・楽しむことが出来ないことを考えて下さい。セールスポイントがないと他のライバル店と価格面でしか比べてもらえず、安売り合戦に巻き込まれてしまうかもしれません。
コンセプトを考え終わったら次のステップへ!
今回ご紹介したように考えればしっかりとしたお店のコンセプトができ、どんなお店にするべきかも具体的に考えられると思います。
コンセプトさえ決め終われば、事業計画を作成したり物件探し、内装工事もスムーズに行うことが出来るはずです。より良いコンセプトを作り、お店作りを進めていきましょう!