グリストラップの清掃頻度|目指せ清潔なお店!お掃除しないとどうなっちゃうの?

飲食店で働くみなさん「グリストラップ」のお掃除、やってますか?

飲食店での清掃の中で、おそらく一番不人気なのがグリストラップではないかと思います。屈んだ体勢が腰にきますし、汚れと匂いが辛いんですよね。

しかし、グリストラップの清掃は、お店を清潔に保つためにもとても大切な作業です。

あなたのお店のグリストラップを確認してみよう!


グリストラップの正式名称は「油水分離阻集器」。洗い物の際に発生した油脂(グリース)汚れが排水口に流れないように、ダムのように止める(トラップ)機能です。

排水に影響するため、飲食店はグリストラップの設置が義務づけられています。

グリストラップ清掃をしないとどうなるの?

丁寧に掃除すると意外と時間がかかるグリストラップ。ついつい放置してしまいがち、という方もいるかもしれません。

ところが、グリストラップの清掃をサボってしまうと大変なことになってしまうんです!

店内に悪臭が漂ってしまう

悪臭が出てしまうグリストラップ
グリストラップの水面にたまっている「スカム」と呼ばれる油脂の汚れや、底の溜まっている「スラッジ」というゴミの蓄積は、悪臭の原因になります。

問題は、その悪臭がお客様のいるフロアにまで流れてしまうこと。

営業中の調理場は温度が高いため、一段と臭いを感じやすくなることもあります。

ちょっと臭うお店、ってかなりマイナスの印象を与えてしまいます。「このお店臭い……」とお客様に思われたら、集客が落ちてしまう可能性も考えられます。

詰まって業者を呼ばなくてはならなくなるかも

長期間グリストラップを放置すると、油脂がどんどん蓄積してしまい、水が流れなくなってしまうこともあり得ます。

すると詰まりを直すため、専門の業者に対応してもらわなければいけなくなってしまいます。

工事は一日かけて行う大掛かりなものも珍しくありません。来店機会を逃さないためにも、グリストが詰まって休業、なんてことが起こらないように気をつけたいものです。

夏場は虫がわく・ゴキブリを集める原因になる

グリストラップの汚れは、虫が湧く原因になったり、ゴキブリの温床になってしまう可能性があります。

もし「なんだかウチのお店、虫が多いな」と感じている方がいたら、グリスト掃除の頻度を上げてみるのもいいかもしれませんね!

▶︎ 打倒!どこからかやってくる小さな虫!飲食店の害虫対策「入れない・増やさない・住まわせない」

グリストラップ清掃の道具を紹介

掃除グッズ
グリストラップを清掃するには、掃除道具が必要です。

ゴム手袋、油やゴミを掬い取る網、グリストラップをカバーできる「グリストネット」は、ネットでも揃えることができます。

こまめに買い替えて掃除用具そのものも清潔に保つのがおすすめです。

グリストラップ清掃頻度は「週2」がおすすめ


「グリストラップのこまめな清掃」とは、具体的にどのくらいの頻度を指すのでしょうか。

お店によってまちまちかと思いますが、グリストの種類や提供する料理、お店の規模などによっても清掃頻度は変わるはず。

ここでは、あくまで目安としていただきたいグリストラップの清掃頻度をお伝えします。

バスケット掃除は「2日に1回」

ゴミが溜まるバスケットの掃除は「出来れば毎日、少なくとも2日に1回」行うのが良いでしょう。

手前のバスケットに溜まっているゴミを捨てるだけなので、2〜3分で完了します。営業後のトイレ清掃前後など、タイミングを決めてルーティンにしてしまうのがおすすめです。

油脂掃除は「週2回」

油脂を掬って掃除するのは、週に2回程度行うのがおすすめ。

週1回のお店が案外多いようなのですが、暖かい季節などはそれでも臭ってくることがあります。

普段ずっとお店にいると臭いに慣れてしまうこともありますから、油断せずにお掃除しておきましょう!

排水トラップの掃除は「2〜3ヶ月に1回」

普段排水トラップまで清掃する機会はあまりないと思います。

ただ、前述したように排水トラップの詰まりは業者を呼ぶ事態になりかねないので、念のため2〜3ヶ月に一度は定期的にケアするのが良いでしょう。

グリストラップを清潔に保って綺麗なお店を作ろう

グリストラップ清掃についてお伝えしました。

ついつい後回しにしてしまいがちなグリストラップ掃除。人気のない作業ですよね……!

しかし、清掃頻度をあげれば毎回の掃除が楽になるはず。ぜひ勇気を出して、パンドラの箱を開けてみてください!

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