本八幡駅から徒歩5分の『TAP SPOT ROBROY』は、クラフトビールの魅力を全面に押し出したカフェバーです。
もともとはフルーツなどを使用するミクソロジーカクテルがウリのバーとして営業していましたが、クラフトビール中心のバーとして業態転換。
そのきっかけにして原動力ともなったのが、クラフトビール専用ディスペンサー「タップ・マルシェ」でした。
以来、「スプリングバレー 豊潤<496>」など様々なクラフトビールがお客様に好評を得ています。
クラフトビール業態への転換の理由、「タップ・マルシェ」の果たした役割を、店長の肥田慧大さんにうかがいました。
タップ・マルシェの注文はこちら(既にお取り扱いいただいている飲食店さま)
――クラフトビール業態への転換の経緯を教えて下さい。
ちょうど今につながるクラフトビールブームが盛り上がり始めた頃だったんです。
クラフトビールをやりたいと思っていたのですが、専門店のように多数のタップを設置すると初期費用も莫大になるし、大容量のケグで複数銘柄を提供することによる過剰在庫についても当初は不安がありました。
そういった不安を帳消しにしてくれたのが「タップ・マルシェ」の登場だったんです.
――とはいえ、大胆な業態転換だと思います。お客さんの反応はどうだったのでしょうか?
ウチがすぐ隣に系列のオーセンティックなバーを持つこともあって、『TAP SPOT ROBROY』はビール特有の明るさを持つスタイルに振り切れました。
ビル1階の路面店ということもあって、リニューアル当初から若い方を中心に多くのお客様に興味を持っていただきました。
当時、本八幡では、クラフトビールを提供する店が他になかったことも大きいと思います。
――お店ではクラフトビール以外にウイスキーやカクテルも提供されています。バーテンダーとして様々な受賞歴を持つ肥田さんの腕の見せ所だと思いますが、クラフトビールを注文するお客さんの割合はどの程度でしょうか?
それが悲しくなるくらいビールばかりです(笑)。
いや、ホントのところは私もクラフトビールが大好きなので、お客様に大好評で受け入れられて嬉しい限りです。
男女問わず、9割方のお客様がクラフトビールを注文されます。女性客については、以前のフルーツカクテル中心の業態より明らかに増えてます。
――業態変更して数年が経つとはいえ、お店の内外で「タップ・マルシェ」やクラフトビールの視覚的なアピールは少なめと感じます。
そうですね。「タップ・マルシェ」の銘柄を強調したドリンクメニューと、あとは口頭での説明くらいです。
もともとビール目当てのお客様が多いので過剰なアピールは必要ないのかなというのが実感ですが、InstagramやFacebookなどSNSの活用には力を入れています。
クラフトビール新銘柄に変わるときや、おすすめ料理の新作などについては積極的に発信しています。
常連さんでも、この情報を頼りに来店される方は多いですね。
――お客様に人気の銘柄はなんでしょうか?
一番人気は「スプリングバレー 豊潤<496>」です。
これまでに「タップ・マルシェ」の銘柄はすべて試してきましたが、常に在庫する大定番は「スプリングバレー 豊潤<496>」で、ほかは季節や料理とのペアリング、それとお客様からのリクエストによって、だいたい月1〜2回の頻度で新しい銘柄と入れ替えます。
提供する側としては、選択の幅が広いのがありがたいですね。お客様に対して、様々な提案ができますから。
いまはやっていませんが、クラフトビールをベースにしたカクテルを作ったこともありました。
でも、数で言うなら、一番注文が多いのは「テイスティングセット」かもしれません。
お客様に好きな銘柄を3種選んでもらい、1,100円で提供しています。
組み合わせを変えてこればかり注文される方もいらっしゃいますし、もちろん好みの味わいを見つけてパイントグラスに切り替える方もいます。
「クラフトビール専門」を掲げてもすべてのお客様がクラフトビール通というわけではないので、ビアフライトの存在は重要だと考えています。
――メニューを拝見すると、クラフトビールだけでなく料理にもかなり力が入ってますね。ビールが飲みたくなる逸品ぞろいで……。
はい、そこはお店として力を入れている部分です。ダイニングバー的な使い方をされるお客様も多いので、食事もしっかり楽しめるよう充実させています。
――この「ローストビーフ」など、明らかに価格(850円)より肉質が勝っています。
それは1日5食限定の当店のおすすめメニューで、銘柄和牛を使っていて正直なところ原価割れしていますが、お客様へのサービスメニューですね。
「スプリングバレー 豊潤<496>」や「スプリングバレー JAZZBERRY」などによく合うと思います。
――「スプリングバレー 豊潤<496>」について言えば、昨年の春からコンビニやスーパーなどでも購入できるようになりました。その影響はありましたか?
ネガは特に感じません。むしろ、認知度が上がったぶん、多くのお客様に抵抗なく飲んでいただけるようになったと思います。
「タップ・マルシェ」の場合は、やはり「生」であることのアドバンテージが大きいと思います。
――他の飲食店に向け、プロの立場で「タップ・マルシェ」を勧めるとしたら、どんな点でしょうか?
導入のしやすさ、ビールの種類の豊富さ、ロスの少なさ。この3点に尽きます。
ディスペンサーを置くスペースなど、状況が許せば必ず店の戦力になってくれるはずです。
実は近所の仲のいいイタリアンの店に同じ話をして、実際に導入されたこともあります。
商売敵が増えてどうかと思うんですけどね(笑)。
『TAP SPOT ROBROY』
千葉県市川市南八幡4−15−17 1F
電話: 047-378-3977
バー営業時間:11時~翌1時(金・土・祝前日は翌3時まで)/無休
ランチ営業時間:12時~15時/火曜のみ休み