新橋駅烏森口から徒歩2分の『新橋酒場 酒津屋』は、おいしい生ビールとレモンサワーにこだわる大衆酒場です。
大衆酒場とはいえ、クオリティと手頃な価格、清潔感にもこだわり、誰もが入りやすい「ネオ大衆酒場」として界隈でも人気を博しています。
店舗のオープンは2017年11月。
当初から生ビールとレモンサワー、いわば大衆酒場の2大スターを押し出すなか『酒津屋』さんがクラフトビール専用ディスペンサー「タップ・マルシェ」を導入した理由は何だったのでしょうか?
お客様の反応と新発売の「スプリングバレー 豊潤<496>」の好調ぶりとともに、店長の野原宣幸さん(カバー写真左)、副店長の本間章朗さん(カバー写真右)のお二人に話を伺いました。
タップ・マルシェの注文はこちら(既にお取り扱いいただいている飲食店さま)
――「タップ・マルシェ」の導入の経緯を教えて下さい。
『酒津屋』はもともと、大衆酒場をブラッシュアップした、クオリティの高い居酒屋として出店したんです。当初からのこだわりが「美味しい生ビールとレモンサワー」でした。
生ビールは「一番搾り」で、グラスはすべて手洗い。ビールを注ぐ店員は全員ビアマイスターの資格を持っています。
一方のレモンサワーも、「無農薬・ノーワックス」のレモンだけを使用し、「強炭酸」「塩レモン」など、数種のレモンサワーを提供しています。
それが強みなのですが、「プラスアルファの提案」そして「映え商品」として、もう一つ武器を持ちたい。ビールにこだわっているからこそ、さらにビールにこだわりたかった。それに応えてくれたのが「タップ・マルシェ」で、オープン当初から設置しています。
――大衆酒場にクラフトビールの単価はそぐわない気もするのですが、お客様の反応はどうなんでしょうか?
一番搾りが420円(小)、530円(中)、640円(大)に対し、クラフトビールは880円で提供しています。たしかに単価は上がるのですが、お客さんは価格のことはあまり気にしていないようです。というより、一番搾りを飲んで、レモンサワーを飲んで、クラフトビールも飲むという一連の流れにはまっている感じですかね。とりあえず一通りは飲んで帰るみたいな(笑)。
でも、開店当初は反応は重かったんですよ。だけど、この数年のクラフトビールの認知度の向上とともに、注文してくれるお客様が増えました。いまでは30〜50代を中心に、男女問わず1杯は飲んでもらえる商品に成長しました。
――クラフトビールに認知向上のために、どんな手を打たれたんですか?
いまもたまにやってますけど、飲み放題に1杯つけるとか、一番搾りと同じ価格で飲めるキャンペーンを行なったりとか。とにかくお客様に飲んでもらえる機会を積極的に提供するようにしています。
それと店内でもPOPを張り出して、クラフトビールの存在が常にお客様の目に入るようにしています。
もちろん、FacebookやInstagramなどで告知してます。常連さんにもしっかり見てもらえて、反応もいいです。
――「スプリングバレー 豊潤<496>」発売のときには、大々的にキャンペーンを行なっていただいたとか。
はい。店の外も中も、「スプリングバレー 豊潤<496>」のビジュアルで埋め尽くしました。
特に効果があったのは店外で行なったPOPによるアピールで、「これ飲めるの?」なんて来店されるお客様が多くいらっしゃいました。
「スプリングバレー 豊潤<496>」は想像以上にお客様の認知度が高く、集客アップにかなり貢献してくれました。テレビCMなどで認知度が上がり、気になっていた人が多かったんだと思います。
――飲んだお客様の反応はいかがでしたか?
上々です。香り高くて飲みやすく、苦みと味わいのバランスがいいと評判でした。各種炭火焼きなど、うちのどんな料理にも合う、飲み飽きないビールですね。「缶で飲んでもおいしいけど、生で飲むと格別だね」という声もいただきました。ウチも「生」にはこだわりを持っているので、嬉しいご意見でした。
「タップ・マルシェ」で提供する銘柄は、「スプリングバレー 豊潤<496>」を軸に、重いものと軽いものを季節によって変えている感じです。
これまでは注文ごとに銘柄を変えてきたので、「タップ・マルシェ」の取扱銘柄は全部使ったはずですよ。いまは「スプリングバレー 豊潤<496>」と「ブルックリンサマーエール」を提供しています。
――「タップ・マルシェ」のオペレーション面はいかがでしょうか?
うちでは通常だと2〜3日でボトルが空になるので、その時に内部を掃除します。掃除と言っても、一般的な生ビールサーバーに比べたら構造が単純なので、圧倒的に管理は楽ですね。
――最後に、他の飲食店に向け、プロの立場で「タップ・マルシェ」をすすめるとしたら、どんな点でしょうか?
導入が簡単なのにも関わらず、確実に「プラスアルファ」の武器が持てるということに尽きますね。
それによって集客の向上にも、客単価の向上にも好影響が出ます。
いまではクラフトビール目当てに来てくれるお客さんもいれば、常連さんの来店回数も増えたと思います。
客単価についても、だいたい1割ほどは向上しています。
専門店じゃなくても生ビールが売りの店なら、確実に活躍してくれると思いますよ。
『新橋酒場 酒津屋』
東京都港区新橋3−17−8
電話:03-6450−1785
営業時間:通常時16時~23時30分(L.O.23時)
定休日:日曜、月曜
◆取材時(2021年7月)の取扱銘柄
・スプリングバレー 豊潤<496>
・ブルックリンサマーエール