クラフトビールは昼飲み訴求に効果あり!POPと飲み比べの提案も『DAIGOMI BURGER』

横浜駅東口徒歩2分の『DAIGOMI BURGER(ダイゴミ バーガー)』は、「チーズ好きのための、チーズ好きによる、チーズにこだわったボリューム満点のチーズバーガー」を楽しめるハンバーガー専門店です。

濃厚なチーズに合うビールを提供したいということで、「タップ・マルシェ」を導入しましたが、特筆すべきは4タップディスペンサー2台で8銘柄という選択肢の豊富さ。
クラフトビールとハンバーガーがいかに好相性といえど、常時8銘柄の提供はビール専門店並みです。

思い切ったラインナップ拡充の理由と導入によるお客さまの反応を、高宮みなみ店長に伺いました。

※『DAIGOMI BURGER(ダイゴミ バーガー)』は閉業しております

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▶︎ クラフトビールは儲からない?否!飲食店に導入するコツとメリットを解説

――「タップ・マルシェ」の導入の経緯を教えて下さい。

お店の開業が2019年3月なのですが、チーズに合わせたビールを提供したいということで、オープン当初から4タップディスペンサーを2台設置しました。大掛かりな設備を必要としないのに、専門店並みのラインナップを揃えられるのが選択の決め手です。
ウチの母体がチーズ専門店なので、そのクオリティにはこだわりがあります。ビールもこだわりの銘柄を合わせてもらいたいという思いがありました。

――『DAIGOMI BURGER』さんが入居している「アソビル」は、ビルまるごとの体験型エンターテインメント施設で、人が集うのは休日が中心。お店の前の人の流れを観察しても、横浜駅東口周辺で働く人々の駅への抜け道になっているように思われます。そのような条件のもと、クラフトビールを楽しむ客層をどうやって獲得したんでしょうか?

当初は近隣で働く方々のランチの利用が中心でした。でも夜も利用してほしい、お酒も楽しんでもらいたいということで、多くの人が行き交う通路に、クラフトビールを扱っていることがひと目で分かるよう、POPを大々的に張り出したんです。
これが効果的でした。「あっ、クラフトビール飲めるんだ」という感じで、夕方以降に立ち寄ってくれる人がどんどん増えていきました。インスタグラムでもお店の告知はしますが、POPの効果は絶大でした。

――お客さまはどういった方が中心だったんですか?

30〜40代の男性に、若い女性がお二人でいらっしゃることも多かったです。ハンバーガーはもちろんですが、明らかにクラフトビール目的の方が多かった印象です。うちの強みである銘柄の豊富さを楽しんでいらっしゃるようでした。

――そんな折、新型コロナが襲来します。

そうなんです。ただコロナ禍を機に、昼飲みを楽しまれるお客さまがかなり増えたんです。もちろん、割合としては圧倒的に休日の利用が多いのですが、若い女性や男女のカップルがクラフトビールでの昼飲みを楽しんでくれるようになりました。表のPOPの成果もあってか、「クラフトビールが飲める店」という認知が想像以上に広がっていることを実感しました。

――若い方や女性が多いということは、クラフトビールに詳しくない方も多いですよね?

はい。ですから人気なのは「3種飲み比べセット」です。価格は1,100円(税込)で、組み合わせは自由。おふたりで6種を楽しむ姿もよく見かけますし、次のオーダーで気に入った銘柄を単品で頼む方もいらっしゃいます。注文カウンターのメニューでは最小限の説明しかしていませんが、迷う方にはそれぞれの特徴を口頭で積極的に伝えます。

どの銘柄もスタッフ全員(20歳以上)が試飲して、銘柄ごとの特徴を把握した上で、お客様に伝える言葉を共有しています。実は私自身苦いビールは苦手なのですが、その実感も込めて説明することで、普段ビールを飲まない人やクラフトビールが初めての人にも選んでもらえていると感じています。

※取材時は緊急事態宣言中のため、酒類の提供はなし

――8タップの銘柄はどのように決めているのですか?

定番は「よなよなエール」と「インドの青鬼」ですね。あとは「スプリングバレー JAZZBERRY」や「九州CRAFT日向夏」など、フルーツ系の銘柄はだいたい置くようにしています。残りは2〜3ヶ月にいちど、季節に応じて入れ替えるというイメージです。お客さまから「次はいつ替わるの?」と期待を込めて尋ねられることもありますよ。

――「タップ・マルシェ」の使い勝手はいかがでしょうか?

洗浄などの手入れが一般的なビールサーバーに比べたら格段に楽です。それと寒い時期はどうしてもビールの注文が減るのですが、ボトルの容量が少ないので、やむを得ず賞味期限を迎えた場合のロスが少ないのも魅力です。

――他の飲食店に向け、プロの立場で「タップ・マルシェ」をすすめるとしたら、どんな点でしょうか?

ウチはディスペンサーが2台あることもありますが、省スペースで多くの銘柄を提供できるのは、お店の個性を作るのにとても有用です。ハンバーガーといってもさまざまな種類があるのですが、それぞれに合う味わいの銘柄を必ず見つけられるのもありがたいですね。お客さまにも自信を持ってすすめることができますから。

『DAIGOMI BURGER(ダイゴミ バーガー)』
神奈川県横浜市西区高島2−14−9 アソビル1F
電話:045−594−9138
不定休(施設の定休日に合わせる)
https://asobuild.com/shops/406/

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