飲食店を開業・運営する時に必ず導入しなければならないのが「レジ」。しかしレジの購入を検討して調べてみるとレジにも色々種類があって困ってしまいますよね。
そこで今回は飲食店で活用すれば業務の効率化や売上げアップにも繋げることが出来る『POSレジ』に焦点を当ててご紹介したいと思います!
目次
POSレジとは?
POS(ポス)レジシステムのPOSとは「Point Of Sales」の頭文字で、日本語では「販売時点情報管理」と言われています。と言われてもピンとこないと思います。そこでPOSレジでないレジと比較してPOSレジをご紹介してみたいと思います。
今までのレジシステムはキャッシュレジスタ―と呼ばれています。キャッシュレジスタ―はお会計時に注文した料理・商品の金額や売上をお会計する時に入力して使います。
ラーメン屋さんなどでよく見るキャッシュレジスターですが、このレジだと金額の入力ミスやオーダー数が多い時に時間がかかってしまいました。そのような課題を解決するためにPOSレジシステムが開発されました。
POSレジシステムでは商品の値段を事前に設定し、ボタンを押すことで商品の値段などを表示出来るようになりました。なのでボタン一つでお会計をすることが出来るので金額や売上の入力ミスの防止、オーダー数が多くてもすぐにお会計の計算が出来るようになりました。
さらにPOSレジシステムはそのような業務効率化を進めるのはもちろんのこと、商品名や価格・数量・などの販売実績を収集して「どのメニューが・いくらで・いくつ売れたか」という事も把握することが出来ます。
POSレジシステムの導入メリット
具体的にPOSレジシステムを導入して出来るようになるメリットを7つご紹介します。
①メニュー作り・改善に役立つ。
POSレジシステムを導入すればどのメニューがどれくらい売れたか・売れなかったかが分かります。なのであまり注文されない商品をメニューから減らすことが出来ます。
またPOSレジシステムでは昨年にどのメニューが売れたのかも把握出来るのでメニュー作りにも活用することが出来ます。
②食材ロスを減らすことが出来る。
そして売れ筋の人気メニューを正しく把握すれば食材発注も必要なものを必要なだけ発注することが出来ます。さらにあまり人気が出なかった、食材ロスになってしまいがちなメニューをなくすことで原価率を抑える事もできます。
③売上アップにも貢献することが出来る。
またPOSレジシステムではリアルタイムでの売上を表示することが出来ます。なので売上目標と実際の売上の差を見ながら営業をすることが出来ます。なのでPOSレジシステムを利用して売上目標に到達させることで、売上の貢献に繋げることも出来ます。
④レジ締めが自動で行うことが出来る。
レジ締めの時間を短縮することも出来ます。キャッシュレジスターでは売上を集計しなければなりませんでしたが、POSレジシステムでは自動で売上の集計をしてくれます。
なのでレジ締めでやるのは現金を数えるだけ。レジ締めの時間が短縮できるので早く帰れてしまいます!
⑤レジの打ち間違いを減らせる。
POSレジシステムでは予め商品の値段を登録し、商品を選択するだけで金額を表示することが出来ます。なので忙しくなりがちな飲食店でも金額の打ち間違いを減らすことが出来ます。
POSレジシステムでは割引なども入力するだけで計算をしてくれるのもポイントです。
⑥オーダーミスの原因を知ることが出来る。
お客さま「オーダーした料理が来てないんですが・・・」
調理場「そのオーダーは確認してない」
今までこんなことはありませんでしたか?キャッシュレジスターでは注文を受けるのも手書きが基本なので伝達ミスが起こりがちです。しかしPOSレジシステムでは注文を受けたと同時に、注文内容を記録します。
なので”注文時のミス”なのか、”調理場内でのミス”なのかを把握することで同じミスが起こらないような対策を立てることが出来ます。
⑦複数店舗の売上管理が出来る。
POSレジシステムを導入するメリットは店舗で働く人たちだけではなく、経営者にとってもあります。
自信のお店の直営店だけでなくフランチャイズ含め、多店舗の売上を管理することが出来ます。なのでPOSレジシステムで売上を管理することでロイヤリティの徴収を正しく行うことが出来ます。
POSレジシステム導入のネックは?
様々な機能を活用することで業務の効率化を図ることが出来るPOSレジシステムですがもちろんデメリットもあります。
それは”導入費・ランニングコストが高い”ことと”スペースが必要”になってしまうことです。
POSレジシステムは端末に10万円以上、システムの導入費などを合わせると導入コストだけで100万円近くが必要になってしまうこともあります。またどうしても機械を設置するスペースが必要となってしまうのも飲食店の方にとっては悩ましいところだと思います。
しかしそのようなコストをかけずにPOSレジシステムを導入できるのが、いま広まりつつある「タブレット型POSレジシステム」です。
タブレット型POSレジは”安く”て”省スペース”!
最近いろいろな飲食店で見ることも増えてきたタブレット型POSレジシステム。iPadなどのタブレット端末にアプリをインストールすることで導入でき、「低コスト・省スペース」でPOSシステムを導入することが出来ます。
POSレジシステムの選び方は?
POSレジシステムはご紹介したように「レジ型」のものもあれば「タブレット型」のものもあります。いざPOSレジを導入したいと言っても種類が多く、悩んでしまうと思います。
なのでPOSレジを導入する時に考えておきたい4つのポイントをご紹介します。
1 POSシステムで使いたい機能を決める。
POSシステムは売上管理はもちろん、勤怠管理など様々な機能を使うことが出来ます。しかしすべての機能を使おうとすると導入コストが上がってしまいます。また予め使いたい機能を決めて導入しないと後になって使いたい機能が使えない!となってしまいます。
なので予めPOSシステムで使いたい機能を決めてか導入することをおすすめします。
2 導入予算を決める。
導入予算ももちろん大事。導入予算に応じてどのPOSレジが利用できるのか、どの機能を使えるかが決まってきます。
3 お店の規模を考える。
そしてお店の規模に応じたPOSレジを導入しましょう。チェーン店と個人店では使う機能・導入予算も異なってきます。お店の規模・用途にあったPOSレジを導入することで導入コスト・ランニングコストの削減をすることが出来ます。
4 いちばん大切なのは使いやすいかどうか。
そしていちばん大切なのが使いやすいかどうかです。「レジ型」「タブレット型」ありますが、自分はもちろんスタッフの方でも使えるようなレジを導入して下さい。
レジ、新しくなりました。とても使いにくいです。
— ( キ ω サ )-Kisa- (@sfukimbara) 2016年9月29日
店舗の使いにくいめちゃくちゃ古いレジの方が賢い
— くず餅になりたい/永留ちゅみじ (@16eir) 2016年11月21日
今なら軽減税率対策補助金も活用できる!
さらに平成30年1月31日までにPOSレジを導入すれば軽減税率対策補助金を活用してPOSレジを割安で導入することが出来ます。
終わりに
今回はPOSレジシステムについてご紹介させていただきました。何気なく導入しているお店も多いPOSレジですが、上手に活用すれば業務の改善だけでなくメニュー作りや勤怠管理に活用することも出来ます。
すでにPOSレジを導入しているお店の方も、これからPOSレジを導入しようとしている方も、POSシステムを利用してより良いお店作りをして下さい!