飲食店の売り上げを助けるのにも有効な「サブスク」導入について解説していきます。
飲食店向けのサブスクモデルや「サブスク」導入事例をご紹介。
最後には、専門サービスを利用すれば意外と簡単にできる、サブスク導入方法もお伝えしていきます。
Table of Contents
「サブスクリプション(サブスク)」とは定期購入のこと
「サブスクリプション(月額定額制)」「サブスク」という言葉は、利用する側としてはもはやお馴染みではないでしょうか。
サブスクは、定額料金を支払うことで特定の期間、決められたサービスを受けられるシステムです。
昔からある新聞や雑誌などの「定期購読」や「年間購読」をイメージするとわかりやすいかもしれません。今では「定額制のサービス」として広い意味で「サブスク」という言葉が使われています。
「サブスクリプション(サブスク)」は導入側にもメリットがある
たとえば、飲食店で使われる有線放送も「サブスク」の一種ですよね。
「有線放送」は定額で音楽を利用できるサービスで、一曲ずつ購入するよりもグッとコストを抑えられます。
利用側にとってお得なサービスですが、導入側にとっても毎月決まった金額の購入が約束されるというメリットがあります。
そのため、閑散期や繁忙期など時期によって客足にばらつきの出やすい飲食店は、サブスク導入によって売り上げを安定させることができるのです。
▶︎ 集客に有効!?一風変わった飲食店のユニークな割引サービスまとめ
飲食店向け「サブスク」の種類をご紹介!
飲食店が導入しやすい「サブスク」のタイプは、3種類のモデルに分類できます。
「定額使い放題」モデル
「定額使い放題モデル」は、毎月定額のサブスク料金を支払うことで、お店のメニューをサブスク料金のみで購入できるシステムです。
「定額使い放題」飲食店側のメリット
定額使い放題のサブスク利用者は、通えば通うほどお得になるため、来店回数が増えます。
この「来店頻度」を活かしてサイドメニューを販売したり、単価を上げる工夫をして、収益をつくることができます。
参考
「定額使い放題モデル」事例:coffee mafia西新宿
「割引」モデル
サブスクの「割引モデル」は、毎月定額の支払いで商品の割引やトッピング無料などプラスアルファの権利を提供します。
「割引モデル」の飲食店のメリット
割引型のサブスクは、原価を抑えて導入できるのでローリスクである点がメリットとして挙げられます。
きちんと利益が残るようにサービスを設計することで、飲食店のマイナスを最小限に抑えられます。
「会員制」モデル
「会員制モデル」とは、会員向けに「来店できる権利」や「VIP特典」を提供するスタイルを指します。
年会費など長期間の会費としてサブスク料金をいただいて、お店利用の際には別途料金をいただくモデルです。「会員制バー」のようなイメージですね。
「会員制モデル」の飲食店のメリット
「会員制モデル」は、利用者に「特別な権利」というイメージを提供できます。
商品ではなく「来店の権利」を月額で提供しているので、サブスク料金はそのまま利益に直結させられるのです。
その利益を利用して料理やドリンクの原価を上げて上質な商品を提供すれば、利用者に「高い価値」を感じてもらうことができます。
3つのモデル以外にも「サブスク」は日々進化している!
ご紹介した3つのサブスクモデル以外にも、日々さまざまなサブスクが誕生しています。
例えば、
飲料メーカーなどが自社商品を導入している店舗を横断的に利用できるようにした「メーカー系サブスク」。
多くのメディアで紹介された例として「CRAFT BEER PASSPORT(クラフトビールパスポート)」があります。
参考
CRAFT BEER PASSPORT(クラフトビールパスポート)公式サイト
「CRAFT BEER PASSPORT」は、KIRINのクラフトビール商品「タップマルシェ」を導入している飲食店で使える「サブスク」です。
利用者はサブスク料金を払うと、同サービス加盟のタップマルシェ導入店で、来店ごとに「クラフトビール1杯無料」で注文できます。
お客様はサブスクのビール以外にも料理を注文するので、飲食店はビール1杯の価格で集客のきっかけを作れるのです。
また、商業施設や商店街などにある飲食店で利用できる「エリア系サブスク」という例もあります。
これはサブスク導入によって特定のエリア内にある飲食店への来店のきっかけをつくるものです。
事例として、渋谷区が主催した「区内すべての加盟する飲食店を対象とするサブスク」があります。
飲食店のサブスク導入は「集客・売上確保・ブランディング」におすすめ
飲食店向けのサブスクモデルを3種類ご紹介しました。
集客や売り上げの確保、会員制によるブランディングなど、多くのメリットがあるサブスク。
しかし当然ながら、飲食店にとって必ずしも「導入すれば利益がでる」システムとは言えません。
過去にはお店側の都合で「会員権の剥奪」を行なった結果、お店の評判やブランドを大きく傷つけてしまったお店、「定額使い放題モデル」を導入したら想定よりも来店数が多く、結果的に赤字となってしまったお店などもあります。
サブスク導入に興味がある飲食店オーナーの方は、ぜひ一度ご自身のお店にどんなサブスクがベストなのかをご相談いただければと思います。
お店とお客様、両者にメリットのある幸せなサブスクを考え、導入後のオペレーションもきちんと設計していきましょう!
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