飲食店で働く皆さま、前回そして前々回のビールについての記事は楽しんでいただけたでしょうか?
▶︎飲食店の方必見!ビールサーバーの洗浄をサボってしまうとこうなる
▶︎ビールの温度管理、出来てますか?美味しいビールを提供するために知っておきたいこと
今回は、「ビールの美味しい注ぎ方」をご紹介します。正しい方法で生ビールを注ぐと、同じビールでも「旨いビール」になるんです。
実際に飲み比べてみるとあまりの違いにビックリしてしまうほど!
Table of Contents
ビールグラスは「拭かない」が正解
ビールグラスはしっかり洗浄し、逆さにして自然乾燥させましょう。
油分が残るとビールの味に影響が出るので、食洗機は使わずグラス専用のスポンジで一つひとつ手洗いするのもポイント。
ビールグラスの下を持って注ぐ
グラスの下の方を持って、45度の角度に傾けてビールを注ぎます。
グラスの7分目までビールを注いだら、グラスをまっすぐに起こします。
ビールと泡の黄金比率は「7:3」
ビールと泡の黄金比率は「7:3」!グラスを起こしたら、慌てずにレバーを泡の方向へ切り替えてください。
静かに優しく泡を注ぐと、泡とビールの間に「スモーキーバブルス」が生まれます。
薄く、層が出来ている部分が「スモーキーバブルス」。この煙状の部分が、クリーミーで美味しい泡を生む秘訣なんです!
[左] 適正なガス圧に設定して注いだもの
[右] ガス圧を設定せず注いだもの
左は真っ白で気泡が無いけれど、右は蟹の口からでる泡のようにぶくぶくしていて、少し黄色っぽい。クリーミーな泡かそうでないかは一目瞭然です!
ガス圧を設定しないで注いだビールは気泡が粗く、泡がすぐに消えてしまいます。
ビールの注ぎ方に加えて「ガス圧」もチェックして!
上記の画像は、5分ほど経過した両方のビールにマドラーを入れてかき混ぜたものです。
正しく注いだビールの泡は再生して溢れてきますが、ガス圧を正しく調整出来ていないビールはガスが抜けていて何も起きませんでした。
正しい注ぎ方をしたビールは、泡がムースのようにとてもクリーミーでとっても美味しいんです!
ビールは少しの手間で劇的に変わります。サーバーのお掃除や温度管理、ガス圧調整も忘れずにするようにしましょう!