今日の働き手がすぐ見つかる“スキマバイト”募集サービス「タイミー」。
いわゆる「短期アルバイトさん」の募集に利用している飲食店がほとんどかと思います。
ところが最近、favy社では、「タイミー」を取り入れた採用の仕組みを作ったことで、質の高い採用ができるようになってきたのだそう。
本記事では、“スキマバイト”募集サービス「タイミー」を活用して、飲食店の長期アルバイトの雇用に挑戦している、favy社の取り組みをご紹介していきます。
担当者の佐藤さんにお話を伺ったところ、個人店でも簡単に真似できそうな「タイミーノウハウ」をたくさん聞くことができました!
Table of Contents
長期バイトも探せる!スキマバイト募集サービス「タイミー」
履歴書や面接不要、即日マッチングなど、「ちょっと働きたい」「ちょっと手伝って欲しい」というニーズに応えるタイミーですが、じつは「長期アルバイトの採用」にうってつけの特徴もいくつかあるのです。
正規アルバイトとしての引き抜き「無料」
「タイミー」では、働きに来てくれたワーカーさんを無料で正規アルバイトとして引き抜くことが可能です。
この場合、タイミーへの紹介料は発生しないほか、報告義務もありません。
繰り返し働いてもらうための「お気に入り」制度
飲食店が「次回も一緒に働きたい」と感じたワーカーさんを「お気に入り」登録できます。
「お気に入りワーカー限定の求人」を公開できるなど、タイミーには同じワーカーさんにリピートして働いてもらいやすい制度が整っています。
▶︎「Timee」公式サイト
「タイミーで採用したい人材を発掘する」favy社の取り組み
favy社では複数の飲食横丁の運営のほか、グループ会社でも飲食店を運営しており、以前から短期のアルバイト募集に「タイミー」を活用していたそう。
たくさんのワーカーさんと出会えるタイミーを長期雇用人材の発掘に使いたい、タイミーを組み込んで質の高い採用ができるサービスを作れないだろうか、という声があがり、今回の取り組みがはじまりました。
ワーカーさんの定着率も高く、すでに3名の本採用が決まりました
favy社では、10月の中旬頃から、インターンの佐藤妃華瑠さんを中心に「タイミーを活用した採用への取り組み」をスタート。
現在、タイミー経由で3名のアルバイト採用が決定(2023年11月16日時点)と、好調な滑り出しです。
また、月に3〜4回、同じお店をリピートしてくれるタイミーワーカーさんも少なくなく、お話を伺っていくと、どうやら高いリピート率の理由は「丁寧なコミュニケーション」にあるようです。
「ホームステイ」のように採用に結びつける仕組みを公開!
タイミーを活用しての本採用のフローは、とてもシンプルなものです。
まずタイミーで店舗ごとに募集を行い、ワーカーさんに店舗に来てもらいます。
そこで実際に働きながら、お店のメンバーとワーカーさん、双方が気に入った場合「お店の公式LINE」をワーカーさんに伝えます。
その後、LINEを通してワーカーさんから申し込みがあったら、人事の面談を経て、入社手続きが行われる仕組み。
実際に働いてみてから本採用となるので、入社の時点ですでに信頼関係が構築できているのが強みです。
公式LINEや面談申し込みフォームなど、「採用したい!」と思ったワーカーさんが次のステップに進める流れをあらかじめ用意しておくのは、個人店でも気軽にまねできそうですよね。
「対応マニュアル」の徹底共有で現場の混乱を防ぐ
飲食店に「短期のアルバイトさん」が突然来るとなると、現場の混乱が心配になるところ。
そこで店舗では「募集の理由」を都度明確にすることと、ワーカーさんへの「対応マニュアル」を作り、徹底して周知させることで、スムーズな運営ができているそう。
また、店舗で行われていたコミュニケーションノウハウを佐藤さんがヒアリングして考案した「ワーカーさんとのコミュニケーションルール」によって、どのスタッフも円滑にワーカーさんとやり取りができているようです。
店舗ではモバイルオーダーを導入しているので、オーダーミスなども起こらないとのこと。
「スキルを見える化」人材を発掘できる仕組み作り
採用に結びつく人材発掘のために社内では、「レジに挑戦する」などワーカーさんごとに「出来て欲しいこと」を設定しているそう。 ワーカーさんの退勤後にスタッフ間でフィードバックを共有することで、お店が求める人物像に合った人材発掘を仕組み化しています。
佐藤さん曰く、フィードバックがあることで「ワーカーさんがどんどんキャパを広げていく様子」を可視化でき、さらには「向いているポジション」なども把握できるとのこと。
例えば「適当に洗い場やっといてもらう」ではなく、一人ひとりのワーカーさんと採用に結びつくコミュニケーションがとられています。
ワーカーさんに対して「名前で呼びかけ」を徹底
現場では、たとえスポットで勤務するアルバイトさんであっても、必ず最初の挨拶から「名前で呼びかける」ことを徹底しているのだそう。
そのためにワーカーさんの出勤前に、スタッフには「今日のタイミーさん情報」を共有。ここで、今日来てくれるワーカさんの名前などの情報が全体に伝わります。
こちらのほうが「タイミーさん」や「派遣さん」と呼ばれるよりも、なんだか良い気分で働いてもらえそうですよね。
「ワーカーさん一人ひとりと向き合って、採用に繋げよう」というfavy社の想いが伝わってきます。
レビューは「今日やってくれたこと」のお礼状
アルバイトの定着率の高さの理由のひとつに「長文のお礼レビュー」をあげた佐藤さん。タイミーには、相互レビューの機能があります。
「また働きたいってなるから」と話す佐藤さんに、ワーカーさんへのレビューを見せていただくと、お店からすべてのワーカーさん宛に、今日してくれたワークの内容を振り返って、3行ほどのお礼メッセージが丁寧に書かれていました。
タイミーのレビューは、雇用の側からお店の存在感をアピールするクチコミ形成ができるチャンス。
レビューページが“良い雰囲気”であることで、新規のワーカーさんが応募しやすい流れができていると感じました。
更なるブラッシュアップを目指す「タイミーで人材発掘」
「タイミーのワーカーさん」に留めず、タイミーからお店で長く働いてくれる人材を発掘しよう、というfavy社の取り組みをご紹介しました。
お話を聞きながら、お店とワーカさんとの円滑なコミュニケーション例も見せていただいて、すっかりホッコリしてしまいました。
今はまだ社内の店舗だけで試験的に運用していますが、飲食店の人材不足を解消する画期的なサービスとして一般飲食店向けにリリースできる日も遠くないかもしれません。