創業支援の新たな一手となるか?「佐野ラーメン予備校」第一期生募集開始。

「佐野らーめん予備校」第一期生募集開始

「佐野らーめん」が有名な栃木県佐野市が、「佐野らーめん予備校」を2020年8月31日にスタート。
研修第一期生の募集もスタートしました。
このプロジェクトは、「佐野らーめん」店の創業を支援しつつ、同時に栃木県佐野市への移住も支援。更に高齢化による後継者不足に悩む既存の「佐野らーめん」店の事業継承も目指すというプロジェクトです。

後継者不足で閉店する「佐野らーめん」店と、「佐野らーめん」店での独立を目指す移住者をつなぐ取り組み

「佐野らーめん予備校」は、
①高齢かつ後継者不足に悩む既存の「佐野らーめん」店

②栃木県佐野市への移住者の中で「佐野らーめん」店で独立開業を目指す人
を結ぶ取り組みです。

約150店ある「佐野らーめん」店の課題

佐野市にある「佐野らーめん」店は約150店。その多くの店が繁盛している中、店主の高齢化やそれに伴う将来の後継者不足が課題となっているそう。
佐野市では「佐野らーめん」を地域の大切な資産と位置づけ、「後継者不足に悩むラーメン店主」と「佐野らーめん」店を開業したいという人とをつなぎ、「佐野市への移住と独立起業を一体的に支援」する事を決めたそう。

地方移住者には「住居」と「仕事」を高齢店主には「事業継承」を同時に解決する取り組み

ラーメンのみならず経営やマーケティングについても学べる

「佐野ラーメン予備校」では研修生の「基礎研修」として、「佐野らーめん」の歴史をはじめ、調理方法、開業に必要な申請、経営、マーケティング、採用育成、サービスなど、店舗運営に関するあらゆるノウハウを指導。
同時に佐野市への移住に関するサポートも実施。

基礎研修終了後には、「事業継承を希望する研修生には既存の店舗の紹介」を「独立開業を希望する研修生には独立開業の支援」をそれぞれ実施する予定とのこと。

事業継承において発生する様々な手続きもサポートする

後継者不足に悩む既存の「佐野らーめん」店主に対しては、事業継続を希望する研修生を受け入れることで、「伝統の味」を守る事が可能となる一方、様々な手続きが発生するが、それらもサポート予定とのこと。

ラーメン店での開業を目指す人にとっての新しい開業手法となるか?

「佐野らーめん予備校」への応募は公式サイトで募集中。
毎年3,000店舗が開店すると言われる一方、同数(約3,000店)が閉店しているとも言われるラーメン業界において、高齢な店主のお店の事業継承を地域ぐるみで支援する。という取り組みが新たな開業手法となるのか、注目の取り組みといえそうです。

「佐野ラーメン予備校」公式サイト