料理人のお悩み|もしかして味覚が衰えた?お客様に「最近、味が濃くなった」と言われたら

飲食店でお料理を作っている料理人の方、「最近、味が濃くなった」とお客様などから言われたことはありませんか?

もちろん味の濃さは個人の好みにもよるものですから、慌てたり落ち込んだりすることはありません。

しかし中には、さまざまな原因から味覚が衰えることで、作る料理の味が濃くなってしまう場合があります。
今回は、「味覚が衰える原因と予防法」をお伝えしていきます!

味覚が衰えたり変化する理由4つ

何人かのお客様や、スタッフにも料理の味を確認してもらっても「以前よりも濃い」ということであれば、やはり未薬の衰えを疑わなくてはなりません。

では、なぜ人の味覚は変化してしまうのでしょうか?
それには病気などの原因を除き、主に4つの理由があります。

1 老化現象(加齢)

舌で味覚を感じる機能は、年齢を重ねるにつれて衰えてしまうことがあります。
これは自然な老化現象であり、ある程度は受け入れる必要があります。
舌にある味覚を感じる器官「味蕾(みらい)」は、高齢者の場合、新生児の3〜5割ほど減少すると言われています。

2 亜鉛不足

体内の亜鉛が不足すると、舌にある味覚を感じる器官「味蕾(みらい)」の新陳代謝が正常に行われなくなります。
たとえば、野菜中心の食生活を送る人や不規則な仕事の人など、栄養が偏りやすい生活をしている場合、亜鉛不足を疑ってみても良いかもしれません。
また、一部の薬(血圧を下げる薬やアレルギー薬など)は、亜鉛の吸収を阻害する副作用があるようです。

3 唾液量の減少

唾液の量は、加齢や薬の副作用、ストレスなどが原因で減少します。
唾液の量が減ると口の中が乾きやすくなり、味覚センサー「味蕾(みらい)」が傷つきやすくなってしまうのです。

4 舌の汚れ

舌の上についた汚れ「舌苔(ぜったい)」が味覚を感じる機能を邪魔している場合もあります。
鏡で舌の上を確認して、白や黄色の苔のようなものがついていたら、専用の舌ブラシを使ってみましょう。

味覚が衰えると“味”はどう感じる?

味覚が衰えてしまった場合、多くは「味が薄く感じる」ようです。
特に塩味を感じにくくなってしまうという説もあり、それに合わせて料理の味が濃くなっていってしまう可能性があります。

味覚の感度を上げるためにできることは?

味見するシェフ

お店で美味しい料理を提供するために、味覚は維持させたいですよね。

味覚を維持するためにおすすめの習慣をご紹介したいと思います。

対策1.いろいろな食材を食べる

日頃、同じものばかり食べていると味覚が偏ってしまうことがあるようです。
料理人ご自身はもちろん、まかないなどを工夫して、スタッフの子にも色々な味を覚えてもらうのがおすすめ!

対策2.よく噛んで唾液を分泌させる

唾液の分泌を促すためには食材をよく噛むことが大切です。
また液状のものほど味を簡単に感じられるので、硬いものをよく噛んでしっかり味わうことで味覚を維持する手助けになります。

対策3.お店では使わない調味料も食べてみる

普段お店では使わない調味料など、とにかく色々な味を体験してみましょう。
近年活躍している若手寿司職人の中には、あえて定期的に化学調味料の入った食事を食べることで、味の分別がちゃんとできるようにしている方もいらっしゃそうです。

日々の生活から味覚を守って美味しい料理を提供しよう!

味覚が鈍ってしまう原因や対策についてお伝えしました。
味覚は舌を使って受け取りますが、脳が感じるものでもあります。
そのため「味覚」は、まだまだ未知の部分も多い領域なのです。

ぜひお客様やスタッフの声を取り入れながら、じっくり「お店の味」を育てていってくださいね!