味覚の変化?「塩加減が強くなった」と言われた時に知っておきたいこと。

「最近、少し塩味が強くなったね」とお客様やスタッフに言われたことはないですか?
実は塩味が強くなってしまうのは、味覚が衰えてきて入りからなんだそう。
そこで今回は味覚が鈍くなってしまう原因と普段から味覚を鈍らせないためにやっておきたいことをまとめてみました!

なぜ味覚が変化してしまうの?

なぜ味覚は変化してしまうのでしょうか?
病気などを除き、主に4つの理由があります。

  • 1 加齢
  • 年齢を重ねるにつれて味覚のセンサーが老化してしまう場合があります。
    実はこれに関しては防ぎようがありません。
    ちなみに60歳で30%から40%ほどの味覚センサーが老化するといわれています。

  • 2 亜鉛不足
  • 亜鉛が不足すると味覚のセンサーの新陳代謝が行われなくなってしまいます。
    野菜中心の食生活を送る人や、不規則な仕事柄、栄養が偏った食生活を送っていると亜鉛不足になりやすいといわれています。
    また、一部の薬(血圧を下げる薬やアレルギー薬など)は、亜鉛の吸収を邪魔する副作用があるようです。

  • 3 唾液の量の減少
  • 唾液の量は加齢だけでなく薬の副作用で少なくなってしまいます。
    唾液の量が減り、口の中が乾きやすくなると味覚センサーがダメージを受けやすくなってしまいます。

  • 4 舌の汚れ
  • 舌の上が汚れによって敏感しなってしまうこともあるそう。
    鏡で舌の上を確認して白くなっていたら専用のブラシなどで掃除しましょう!

    味覚の変化による味わいの変わり方。

    味見するシェフ
    味覚センサーが鈍くなってしまった場合、味覚の変化で一番大きな変化は味が薄く感じることが多いようです。
    特に塩味が感じにくくなってしまうそうです。
    タバコを吸うと味覚が劣化するという方もいます。
    フランスのワイン醸造家の方たちがそれでも素晴らしいワインを供給し続けられるのはワインに塩味がないからなのかもしれませんね。

    味覚の感度を上げるためにできることは?

    それでは味覚の感度を向上・維持させるためにできるために何ができるでしょうか?
    ここでは3つやっておきたいことを紹介したいと思います。

    対策1.いろいろな食材・料理を食べる。

    自分の好きなものばかり食べていると、どうしても味覚が偏ってしまいます。
    まかないなどを工夫してスタッフの子にも色々な味を覚えてもらいましょう!

    対策2.よく噛む

    よく噛むことで、唾液の分泌が促される効果があります。
    味覚センサーは液状に近いほど味を感じることが出来るようです!

    対策3.味の変化を感じる訓練をする

    いろいろな食材や調味料を味見するのはもちろんですが、
    時にはあえて、普段控えているような化学調味料を含んだものも食べてみるのも一つの手です。
    近年活躍している若手寿司職人の方の中にはあえて定期的に化学調味料の入った食事を採り、
    味の分別がちゃんとできるようにしている方もいらっしゃるほど。

    おわりに。

    味覚が鈍くなってしまう理由やその対策についてまとめてみました。
    しかし味覚については脳や認知も含めてまだまだ未知の部分も多いそうです。