その「接客用語」間違ってるかも!?正しい日本語でお客様をおもてなししよう

飲食店 接客用語

いつも何気なく使っている「接客用語」ですが、じつは間違った日本語が定着してしまっていることがあります。

今回は接客用語、いわゆるバイト敬語の間違いについてご紹介します!

接客用語に違和感をもつ人は意外と多いようです!

中にはお客様に「その言葉使い間違ってるよ」なんて指摘されたことがある方もいるかもしれません。

丁寧さをアピールするために敬語に敬語を重ねてしまったり、謙譲語や尊敬語が混ざってしまったり……。あとは、お店が忙しいとついつい「変な言い回し」が自分の中で定着してしまうことってありますよね。

違和感を感じてしまう?接客用語をご紹介

ここからは、お客様に違和感を与えてしまう可能性のある接客用語をお伝えしていきます!

この機会に、正しい接客用語を確認して、スタッフ教育などにも取り入れてみてはいかがでしょうか。

「〜になります」

「〜になります」だと「変化する」という意味になってしまいます。

この言い回しは間違った接客用語として比較的よく挙げられるので、既に知っている方も多いと思います。

正しくは「〜でございます」という言い方です。

〜から(お預かりします)

たとえば「1万円から」など、お会計の時に言ってしまいがちな言い回しです。

「〜から」は「方向」を意味する言葉なので、お会計を頂いた時は「〜円頂戴します」「〜円お預かりします」だけで十分なのです。

〜のほう(お持ちしました)

「〜のほう」も、よく間違いとして挙げられる日本語。営業がバタバタしてくるとついぽろっと出てしまうバイト敬語の代表格かもしれませんね。

こちらも「方角」を連想するので違和感を与えやすい日本語です。料理や飲物を持っていく際には使わないように心がけましょう。

お召し上がりですか?

「店内でお召し上がりですか?」などと使うことの多い言葉ですが、実は文法的には「召し上がる」だけで十分なのです。

「召し上がる」が既に丁寧な言葉なので、さらに「お」をつけてしまうと二重敬語になってしまいかえって失礼なのだそうです。

この場合「店内で召し上がりますか?」などが正しい言い回しです。

〜を頂いてもよろしいですか? 頂戴できますか?

予約を受け付ける際に「お名前を頂けますか?(頂戴できますか?)」などと使うことがあると思います。

「名前を、あげる……?」と、間違っている、というよりも違和感を覚える方がいるようで、なるべく使わない方がベター。

「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」「電話番号を教えていただけますか」などと聞くようにしましょう。

〜様でございますか

お客様が来店した際、確認に使う「〜様でございますか?」という言い回し。

「ございます」は丁寧語にあたります。お客様には敬語を使用するのが適切なので、ここでは「〜様でいらっしゃいますか?」が正しい接客用語です。

お越しになられる

「お連れのお客さまがお越しになられました」という言い方も二重敬語にあたります。

ここでは「お越しになる」「お見えになります」「いらっしゃる」というような言葉を使いましょう。

〜する形になりますか?

たとえば「こちらでお待ちにいただく形になります」などの言い回しも時々使ってしまう方がいるかもしれません。

「形」は不要な表現なので、ここでは「こちらでお待ち下さい」と言うだけで十分です。

〜(整理番号など)のお客さま

「Aセットのお客さま!」など、「(注文した商品や整理番号)のお客さま」という言い方は、失礼だと感じる方もいます。

つい便利な言い方なので使ってしまいがちなのですが、「〜をご注文のお客さま」と省かないようにお声かけをしましょう。

〜でよろしかったでしょうか?

「〜でよろしかったでしょうか?」は、過去形の表現なので間違った言葉遣いです。

現在形の「〜でよろしいでしょうか?」と言うように気をつけましょう。

どちらにいたしますか?

「いたしますか?」は動作を行う人を下げて表す「謙譲語」です。この場合、お客さまを下げてしまう表現になるので、使うのは避けましょう。

ここでの言い換えは「どちらになさいますか?」となります。

難しいからこそ!正しい日本語を使ってお客様をおもてなししよう

「接客用語」「バイト敬語」の間違いについてご紹介しました。ちょっとよく考えないと違和感に気づけない言い回しもあり、日本語の難しさを改めて実感しましたね……。

皆様も、ぜひこの記事をきっかけに正しい接客用語を学び直してみてはいかがでしょうか。

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