【サンチェス日本酒日記】『29ON』には皆さんに飲んでほしいこんな日本酒があるんです!!

どうもー!favy飲食事業部の「サンチェス下田」です。
前の記事を読んでくれた方はお久しぶりですね!
今回も日本酒について熱く語っていきますよー!

今日はfavyの運営している焼かない焼肉屋『29ON』で実際にお客様にお出ししている日本酒について語らせてもらいます!

自信を持っておすすめする「英雄」

まず知ってほしいのは「英雄」!「ひでお」と読みます。

実はこの日本酒を作ったのは僕の高校の同級生なんですよ。
(余談ですが、彼の名前は「ひでお」ではなく「じゅん」といいます。笑)
彼は酒蔵の人ではなく、飲食店のオーナーなんです。

彼が日本酒専門店の『それがし』という店を経営しているんですが、「お店の料理に合う甘くないにごり酒が欲しい」と思って、酒蔵さんに作ってもらったのだそうです。これが「英雄」です。

『29ON』を始めるときに甘くないにごり酒を探していて、「英雄」を試したとき、友達が作ったお酒ということを抜きにして純粋に「これだ!」と思って購入を決めました。

 

『英雄』と料理はこう合わせる!

『29ON』では1杯目か2杯目には「英雄」をおすすめしています。

見た目は白く濁っているので、甘酒とかマッコリのイメージから「甘そう…」と思われる方も多いとは思うんですが、意外にもスッキリと爽やかな味わいなんです。

冷凍庫で一瞬だけ冷やしてから出すんですけど、とろっとしていて見た目も美味しそうですよ。

『29ON』では前菜にモツの盛り合わせを出しているんですが、ガツに生姜を付けたり、モツと酢味噌を付けたりしているんですよね。
生姜や酢味噌の酸と「英雄」の酸が口の中でぶつかったときにモツとガツの旨みと日本酒の原料である米の旨みを引き出し、酸が甘みに変わるんです。

前回もお伝えしましたけど、これが肉と日本酒を”口内調理”したときに起こる”旨みのビッグバン”ですよね。

皆さんにもぜひ試してほしいです。

元ソムリエが作っている「モダン仙禽亀ノ尾」

『29ON』で前菜の次にサーロインの薄切りを出すことがあるのですが、脂ののったサーロインに合わせてオススメしているのが、「モダン仙禽亀の尾」です。

仙禽という日本酒蔵元で作られているお酒なんですが、この蔵元さん、元々東京にあるフランス料理店でソムリエをされていた方なんですよ。

実家の酒蔵を継ぐために地元栃木に帰って、日本で初めて酒に「酸」を入れた酒造りを始めたんです。
日本酒の酒蔵とソムリエって一見全く違うようにも思いますけど、仙禽さんの場合は元ソムリエの経験が日本酒作りにすごく活かされてるんですよ。

フランスのワイン界ではぶどう畑の土作りから、ぶどうの栽培、醸造、熟成、瓶詰めまでを自分たちで行うワインの生産者のことを「ドメーヌ」って呼んでいるんです。
仙禽の蔵元さんはこの「ドメーヌ」の考え方を取り入れて、地元の米を使って日本酒を作っているんです。

この「モダン仙禽亀の尾」も独特の酸があるんですけど、肉と一緒に口に含むと、脂を流しながら日本酒の持つ米の旨みや甘み、お料理の味をふわっと引き出す最高のマリアージュが起こるんですよ!

食事とのマリアージュを前提に酒造りを行う元ソムリエさんならではの新しい酒造りですよね。

 

肉と日本酒の相性は語り尽くせません!

 

いやぁ、熱く語っちゃいましたねぇ。

今日お伝えしたのは『29ON』で今ある日本酒の本当に一部の一部なんですよ!
コースの最初に冷でお出しする定番の2種類を紹介してたらこんなに長くなってしまいました!
日本酒って知れば知る程奥深いし、飲みたくなってきたでしょ?

次回はコースの後半で出している日本酒について深く話そうかな。
次回の「サンチェス日本酒日記」もお楽しみに!