店舗流通ネット株式会社は、2023年1月1日から2023年7月31日の期間、店舗の出店を希望する1,163名の方を対象にした「不動産に関する出店希望の動向調査」を実施。
全体の調査結果のほか、東京圏・名古屋・大阪のエリアごとの調査結果も発表しています。
地域のそれぞれの特性が目に見える、面白い結果になりました。
みなさん一体、どんな場所にお店を開きたいと考えているのでしょうか?
【調査概要】
対象者:東京圏(一都三県)・名古屋・大阪エリアでの出店希望者
対象人数:1,163名(複数回答可)
対象出店希望業種:
飲食(業態問わず)、物販(買取専門店、トレーディングカード店など)、美容(美容院、エステサロンなど)、医療(整骨院、歯医者など)、娯楽(フィットネスジム、カラオケなど)
調査期間:2023年1月1日~2023年7月31日
調査項目:
<図1>物件希望立地タイプ(繁華街、ビジネス街、住宅街、ロードサイド)
<図2>物件希望引渡状態(スケルトン、飲食居抜き、同業種(飲食・物販・美容・医療、娯楽)居抜き、事務所可)
<図3>物件希望階数(1階、2階、空中階、地下1階)
物件立地「繁華街」希望者は全体の4割
東京圏・名古屋・大阪エリアの出店希望者に対し「物件希望立地タイプ」の調査を行ったところ、どのエリアにおいても「繁華街」希望者が4割を超える結果になりました。
一方で、「ビジネス街」「住宅街」「ロードサイド」での出店を希望する人が、いずれのエリアでも約半数は存在することがわかります。
とくに車での移動が一般的である名古屋エリアでは、2割を超える方がロードサイドへの出店を希望。しかし住宅街希望は1割以下と、東京圏と比重が逆転する結果となりました。
7割の出店希望者が「居抜き」を求めている
引渡時の物件状態の希望を調査した結果、平均して約7割の方が「居抜き物件」を求めていることがわかりました。
これには、年々上昇している建設費や、建築資材の物価高騰といった背景も伺えます。
「少しでもコストを抑えたい!」という出店希望者の想いが、居抜き物件の人気につながる結果となったようです。
余談ではありますが、SNSの普及によりDIYの知識や情報を得やすくなりましたから、少しの内装であれば「自分たちでやってみたい」と考える方が増えたのかもしれませんね。
路面店は不動の人気!ブランディング次第で空中階や地下階も武器に
飲食店を中心にした「物件希望階数」の調査結果では、「1階路面店」の物件がどのエリアでも根強い人気を見せる結果となりました。
2階以上の物件は、東京圏では7月頃から希望に差が生じはじめるのに対し、名古屋・大阪エリアではあまり差が生じない結果となっています。
また、窓から見える夜景など、ロケーションを売りにできる「空中階物件」の需要が高いこともわかりました。
地下物件はいずれの地域でも1割以下の人気にとどまっていますが、こちらも隠れ家的なロケーションを作り上げられれば、素敵な雰囲気のお店ができそうです。
集客面での情報収集をしっかり行なって、立地を武器にできると最高ですよね!
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出典元:店舗流通ネット株式会社|【9月23日:不動産の日】出店希望動向調査結果を発表